2015-08-24

平成27年度 リーダーシップ賞

Leoです。


東工大には、リーダーシップ賞という名誉ある賞があり、毎年5名がこれに選出され、学長から直々に賞状をもらい、豪華な副賞を手にすることができます。
(平成26年度概要:http://www.eduplan.titech.ac.jp/w/register-honors/leadership/)


ちなみに、受賞までの流れとしては、
自薦or他薦
 ↓ 
学科長推薦
 ↓ 
最終面接(副学長)
 ↓ 
選出
という感じです。


実は私も、26年度・27年度と、私が長きにわたり代表を務めた学生団体の顧問の先生から、ありがたいことにご推薦いただいてきました。しかし、26年度のものは、学科長に嫌われていたのか、無言で推薦を取り消されてしまいました。


現在、27年度に再度推薦され、今年新たに学科長になった先生より学科長推薦をいただき、最終プレゼン面接(ただし海外にいるため、Skype面接という前例なき対応)が目の前に迫っています。






このたび、それを、辞退することにしました。






海外に出てたくさんの刺激を受けることで、自分の小ささに気づき、悩み考え、もらえた(かもしれない)ものをも手放すに至りました。


この選択が正しかったのかどうか、わかりません。海外カブレ、意識高い系、などと言われればそれまでですし、日本にいればこの選択に至ったかは謎です。正直、推薦を蹴って失うものも、まったく小さなものではないでしょう。


しかし、間違っていなかったと思えるほど、努力をしなければならないことだけは事実です。

…という意思表明をこめて、担当の方にメールを出しました。この記事は、その転載です。


応援してくださった方々、この場を借りてお詫び申し上げます。
もっともっと、頑張ります。


Leo




-以下、転載-


○○○○
ご担当者様、
(CC: △△先生、××学科長)

お世話になっております。[Leo Hiramoto]です。
このたび、リーダーシップ賞への面接の辞退を申し出たく、
ご連絡させていただきました。
初めに、事務関係者の方々にはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
私が日本にいた間にミーティングを組んでくださったり、特別対応で
Skype面接を組んでくださったり、そのほかにもたくさんの面で
お手数をおかけいたしました。
また、△△先生、××先生から期待を込めていただいた推薦を
このような形で収束させてしまい、大変後ろ髪をひかれる思いです。

それにもかかわらず、辞退を申し出ることには、理由が2つあります。

1つに、尊敬したいグローバルリーダーたちとの出会いに対し、
最大限の何かを得ることに全力をささげたいと感じたことです。
私は8月初旬より約3週間、アメリカに滞在しています。
参加した短期プログラムの中で、たくさんのグローバルリーダーに出会い、
刺激を受け、繋がりを得ました。しかし、彼らとの出会いを存分に活用し、
自分の血肉に昇華させるには、その刺激を反芻し、自分の人生とすり合わせ、
その人の体験から何が得られるかをどれだけ考えられるかが大切だと思います。
そのため、ホテルでは寝る間をも惜しんで、想いをノートに書き綴ったり
友人と朝まで議論したりする中で、御賞よりもそちらのほうを優先したいと
考えてしまい、辞退を申し出るに至ったわけです。

2つに、自分の理想のリーダー像が次々と変わってしまっていっていることです。
締切間近、​当初用意していた資料を最終調整し、​あとは後輩に印刷と提出を
任せようと考えていました。しかし、このアメリカでのたった3週間、
それも特に初めの1週間@シリコンバレーで、その資料に書いてあることが
ひどくくだらなく、陳腐で、価値のないものだと考えるようになりました。
私はこれまで、どんな興味のあることにも、首を突っ込んではリーダーや
キャプテンを務め、組織を作り、士気を高め、目的の達成に誰よりも貢献しようと
邁進してきました。しかし、その「興味のあること」の根源が理解できておらず、
なんとなく物足りなさを感じ、しかし特に行動に起こすわけでもなく、
目の前のプログラム運営やイベント企画などの成功を、自分の物差しで測り、
小さな成功に満足していました。これに対して、この渡航で出会った方々は皆、
自分の人生や興味の源、夢をある程度達観し、さまざまなイノベーションを
起こしてきた人ばかりでした。そのようなことを考えているうちに、
「リーダー」という眼鏡をかけて見た私の夢の形が、見えなくなってしまいました。

自分はまだ、「リーダーシップ」などと名前の付いた賞を受賞するにふさわしい
人間ではなかったようです。
推薦していただいた△△先生、××学科長には大変申し訳なく
このようなことを突然言い出すのも甚だ心苦しいですが、自分の信念には
抗えなかったです。どうかお許しください。
チャンスがあれば、来年度、自分の等身大のプレゼンテーションを用意して、
威風堂々として今度は自己推薦をしたく考えます。

​ご迷惑をおかけしました。​
何卒、よろしくお願い申し上げます。

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