2015-11-25

ぼんとこ北欧生活4 ~友達の少ない僕でもできた”留学鬱”への処方箋~

Leoです。



これは、約40日ほど前のお話。

日本を発ってから、いろんなことに、次から次へとワクワクし、あっという間に2か月が経ったころでした。残りの短くなった留学期間、よりよいものにするぞっ!と意気込む仲間の声を聞く中で、僕は一人、やるせなさと、もどかしさと、焦燥感を抱いては、部屋で黙々と瞑想(≒迷走)をしていました。


こういうことは言い始めればきりがないですが、ほぼ新しい生活に慣れて、日本で考えていた「留学」を思い出しては、今の日々の生活のギャップに苦しむ”留学鬱”期というのは、1~2か月でやってくる、と、どこかで読んだ気がします。

それが嘘か誠か、わかりません。



しかし、少し前の僕は、立派なその一人だったように思います。



「うーん、なんか思ってたのと違う…」
「なんか、もっとこう…うーん…」


それはそう、仕方ないことだ、とは思っていました。日本にいて、留学先の生活を完璧に想像できているなんて、それはもう、一種の才能です。



今回は、そんなギャップに対する、僕の対処のお話です。



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なーんか最近、違うんだよなぁ…なんつーかこう、もっと「ブワッ」「ドゥワッ」って感じのを想像しててさー…


なんて、わけのわからない擬音を使って友達に愚痴っていると、トビタテ!3期の応募用紙(困難を克服した経験)に、こんなことを書いていたことをふと、思い出しました。


"そこで私は、当初の主目的へのモチベーションを維持させる方法をただ徒然に模索するのではなく、理想と現実にどんなギャップがあるからそれが起こっているかを分析し、理想へのステップを論理的に考察・構築することにしました。現状を観察していると、まずはじめに「あるべきメリハリが浸透されていない」ことが理想と現実のギャップで、それの解決方法として「模範的な姿勢をリーダーが率先して見せる」ことが効果的だと考えました。(中略)今回の留学において直面する困難に対しても、解決策をおおざっぱに考えるのではなく、現状の分析と論理的なステップの構築を心掛けることで、自分個人が抱える問題や所属するコミュニティで発生する問題にアプローチしようと思います。"


というわけで(?)、部屋に帰って、「別に不満ばかりというわけではないけど、なんかモヤモヤしている」ことから脱却することを目的とし、論理的にどうしたら抜け出せるかを考えてみることにしました。



1.行き先を決める   


まず、現状の分析を行おうとしました。というか、自分が今の環境や状況に対してどう思っているのか、体系的に知りたかったのです。

やり方は、
・ 今の生活に関して思うこと
・ 最近の過ごし方
・ 印象に残ったエピソード
・今、一番したいこと
などを、思いついてはざっくばらんに付箋に書き出し、壁にペタペタと貼っていきました。形から入る性格の僕にとって、白いドアがカラフルな付箋で埋まっていくのを見るだけでも、少しテンションが上がります。


こんなかんじでテキトーに

すると、「最近、勉強も筋トレも、ちょいと中途半端だなぁ」みたいな細かいことから、「そもそもどういう生活を手に入れたいんだっけ?」という大きなことまで、いろいろと出てきました。


なので、主軸となりそうな一番大きいことから手を付けます。まずは、この分析自体のゴールを、


留学生活を、もっと有意義で
ぶっ飛んだ経験にしたい!

と、定めました。


では、その「有意義」「ぶっ飛んだ」とは、何なのでしょうか。自分に再度問いかけて、書き出して、まとめます。

有意義
日々の活動・勉強が、ある目的に結びついていて、意義があると自分が納得できること、コストに見合っていること

ぶっ飛んだ
環境的にできるかできないか、ではなく、やりたいこと、興味のあることに斬新に飛び込んでいくこと

…らしいです。
(もちろん、正確に辞書的な意味ではなく、頭の中のイメージを既存の言葉で言い換えてみただけです)

では、有意義たる「ある目的」とは、なんなのか。思考をめぐらすとそれは、どうやら以下の三つのようでした。

1.世界で戦える、たくましくてナメられない人間になる
2.自分の思う「あるべき世界」を考え、見つける
3.新たな刺激にまみれて、たくさんの発見をし、よく考え、豊かな人になる


なるほどなるほど。

では次に、小さな事柄に着手します。




2.現状を知る   


細かいこともたくさん出てきました。主軸が定まったので、それをわきに置いといて、次は、日々の小さな出来事や、なんとなくモヤモヤを感じた瞬間などを、満足と不満にざっくり分けてみました。

「満足」
・日本よりも、使える時間がたくさんある
 →あと4か月もある(当時)
 →使えるお金も、まだ○○円もある
 →しかも生活の基盤は整っている
・日本に興味のある学生と仲良くなった
・日本人が多くて、生活に不便はない
など

「不満」
・勉強と筋トレが中途半端
・日々の密度が薄い
 →人とのかかわりが少なく感じる
 →日本でもできることばかりしてないか?
・ワークショップ、フォーラム、見つからない
など


ある程度挙がったのちに、似ているものをくっつけたり、含みのあるものをバラしたりしていると、「あ、これはこうしたら、もっと満足できるな」とか、「これは新しく、あれを始めればうまくいくんじゃ?」とか、モヤモヤが晴れるアイデアが湧いてきました。

何事も、明文化して目に見える形にするのがとても大切だと、言われる意味が分かったような気がしました。




3.行動を考える   


その浮かんだアイデアたちをアクションに落とし込んで、この分析を終わりにします。それから、あとは少し様子を見ることにしました。


本棚に張り替えてみた、の図



どうやら大きく分けて4種類くらいしかアクションのパターンはなさそうだな、と思ったので、全部を次の4つに当てはめることにしました:
1.Stay:そのままやり続ける 
2.Improve:改善して続ける 
3.Quit:ズバッとやめる 
4.Start:新しく何か始める

常に「1.行き先を決める」で定めた主軸に沿って評価をしていくと、一見満足していたことがただの惰性や甘えだったり、不満に思っていることは大きな飛躍の余地だということに、気づけます。


結果、4つのアクションに落とし込むことができました。特にここでは載せませんが、翌週からこれらを実行することで、この分析を行ってから、生活の質が圧倒的に上がりました。




4.まとめ   


やったことはただ単に、


一人でブレストして、
一人でモヤモヤを噛み砕きながら、
一人で解決策に落とし込みました
(ぼっち感)

ということでした。

正直な自分の気持ちに向き合うことは、時に照れくさく、むずがゆく、恥ずかしいです。が、一時の恥を捨てて、目の前に自分の感情が文として露わになっていくのは、振り返るととても機能するプロセスでした。


モヤモヤは放っておけば大きくなって、もっと手の付けられないモヤモヤとなり、手を付けるモチベーションさえ奪います。

違和感を持った時、なんとなく「ぐぅぅ。。」と引きこもったり、おいしいものを食べて一時的な欲を満たしたり、SNSで承認欲求を満たしてみたり、時間の問題だ!と言い聞かせて少し無理をしたりしたところで、一時的にモヤモヤが見えなくなるだけで、日が沈み昇れば、膨らんだモヤモヤが再度やってくるのだと、Empirical Factとして、知っています。


徹底的に、論理的に、問題と感情に向き合ってみることで、こういうギャップにモヤモヤしてたのか。って、鳥瞰的に気づくことになりました。

画面の前のモヤモヤさん。
是非、お試しあれ。



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最近、僕の住んでいる地域では、基本的に曇りで暗く、晴れていても8時ごろまで暗く、16時ごろからすでに暗いです。晴れていてもずっと夕方みたいな感じです。気温も一日を通して0℃を上回らなくなってきました。若干、風邪もひいています。

こんなサディスティックな環境下で、ますます憂鬱になってしまわないよう、自分をよく知り、素敵な生活を創っていく所存です。


では、また。

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Leo

2015-11-15

パリ襲撃テロと、僕の頭の中の話


Leoです。




とても悲しい事件が起きてしまいました。突然のテロというものは、本当に恐ろしいことだと想像します。

パリの襲撃テロのニュースをはじめに見たとき、いろんな友達の顔が浮かんで、どうしたらいいのかわからなくなりました。

すぐに彼らの挙動をFacebookで確認しながら、ニュースを追っかけながら、

あぁ、生きてる、本当によかった。家族や身の回りに被害はなかったかな。彼・彼女らは何を考えているのかな。友達だけでなく、パリに住んでいた人は。亡くなっていった人は。世界中のイスラム教徒は。実行犯は。ダーイシュは。僕に何ができるのかな。何を感じて、何に昇華することができるかな。

…というようなことを、北欧の小さな一室から、悶々と考えていました。


知り合いのフランス人に片っ端からメッセージを送って、彼・彼女らの身の回りの安否を確認しようかな?とも思いましたが、しませんでした。

無論、たまらなく心配であるし、友達が事件に対して何の感情を抱いているのか知りたいし、もし話すことで楽になれたり、なんとか僕が力になれたら、とは思っているのですが、それがどんな恐れで、どんな悲しみで、どんな怒りなのか、顔の見えない指先のやり取りでは分からないと、思ったのが、主な理由です。




再度、友達のポストを確認するため、Facebookのフィードを開くと、フランスの三色に染まった友人の顔たちがそこにありました。

それに対し、ちょっとだけ、疑問符がついてしまいました。
LGBTの時の、カラフルなやつと似たような感覚で、Facebookで一時的にできる意思表明。追悼。祈り。しかも今回は(前回もあったのだろうか)、ワンタッチで手軽に変えられるボタン付き。

最初見たときは、特に何とも思わなかったのですが、バカな頭なりによく考えていると、ん?と、なんか、引っかかる。




みんな、どれくらい思いを馳せたのだろう?

思考の終止符になってしまっていないか?




多くの人にとって、Facebookのプロフィール写真をいじるというのは、少なくとも毎日の日課ではないし、なにかライフイベントがあったときにすること、という認識がある気がします。というか、僕はそんな感じ。

だからこそ、写真をこの機会に変えることは、自分が「何か普段しないことを一つ、した」という体験をもたらしうる行為だと、勝手に思っています。


そして今回のテロは、想像が間に合わないくらい、大きくて悲惨な事件の一つだと思います。そして、この事件のことを「知っている」「同情している」というメッセージを込めて、写真を変えているのだと察します。




だけど、指先一つで「この事件のことに関心を持っていて、知っていて、考えています」みたいな気持ちにさせちゃうこの気軽すぎる機能って…どうなの?

そして、ボタン一つで写真を変えただけで、#PrayForParisって呟いただけで、今後流れるように入ってくるニュースに「おっ」と反応することだけで、自己満足する人を、もしかしたら大量生産してしまうのでは


僕は、僕が、この事件がきっかけで人生が変わった!とか、ダーイシュへの対処を考えるために命を懸ける!とか、なるのかどうかわかりません。いや、ならない可能性が高いです。正直。

だけど、深刻な問題だからこそ、複雑に絡まったことだからこそ、人が亡くなっているからこそ、明日は我が身かもしれないからこそ、こんなシンプルな「知ってるよ、祈ってるよ」を自己満足的に済ませてはいけないと、考えています。


画像を変えて、「よし。」と、勝手に終止符を打ちやすくなってしまったこの風潮は、少し悲しいです。




アメリカ全州でLGBTの結婚が認められたとき、Facebookではいろんな友達が、にぎやかなお祭り騒ぎのように、こぞって、気軽なCerebrationの意思表明をしていたのを知っています。

その時も何かもやもやと考えていた気がするのですが、まぁ理解している人がたくさんいる、応援されてる、うれしい!ってなるのか。と、実際のLGBTの友人に聞いてまわって、その時は納得することにしました。

今回でちょっと自分の頭の中が読み解けた気がします。まだ、もっと深く、考えられるはずですが、一歩前進。



加えて言及しますが、そうしている友人や世界中の人を、否定しているわけではありません。その人が、きちんといろいろと考えたうえで、そうしているのであれば。その人なりに意味があって、メッセージがあって、ただ「何かをした」という経験自体に自己満足をしてしまわないのであれば。






というわけで、以下にいくつかの意思表明を残して、筆をおくことにします。

僕は、

・今は自分のやりたいことを貫徹しながら、同時にこの事件に関するニュースを能動的に仕入れて、自分をUp to dateにしておきます。
・ある程度、今の自分のバタバタが落ち着いたら、有識者による意見や国民の議論を追い、自分はそこから何を考えたのかを整理します。
・周りのフランス人や被害をこうむった人、イスラム教徒など、だれに対してもこの話題をタブー化せず、生の声を(常識の範囲内で)積極的に知ろうとします。




運よくこの記事にたどり着いてくださった少しの方々が、どうか、当事者意識と生の感情を持って、心の底から祈りをささげていらっしゃいますように。


末筆ですが、起こってしまった悲劇の傷が少しでも早く癒えるよう、もうこんな酷いことを起こさないよう、世界の人たちが協力し合えますように。



Leo

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追記の参考記事:
(参考にして書いた、という意味ではなく、似た色を持つ記事を見つけたので、リンクを張っておきます)

あなたがフランスに祈りを捧げる前に知らなくちゃいけないこと。

FBプロフ「フランス国旗化」に対する強い違和感

『Facebook』プロフィールをトリコロールにする前に考えたいこと

代弁されず報道されず死んでいく人たちのこと

2015-11-08

僕に最も影響を与えた女子中学生と、英語の話3【英語学習TIPS・完】

Leoです。

1と2はこちらから
1.【アホ高校生と中二女子 編】
2.【バカ大学生の英語学習 編】



…あんまり、女子中学生、登場しなかったですね。いいのです。感謝を込めた、自己満です。


今回は、英語学習者のための、精神論的な、話を載せてみました。これで偉そうに語るのは最後です。ごめんなさいでした。

ただ、僕は、細かい学習方法うんぬんより、語学習得には、こっちのほうがずっと大事だと、強く思っています。



では、さっそくいきましょう。


目的意識をはっきり持つこと



まず、これだと思っています。

前回書いたように、この前のメソッド云々を鵜呑みにして、よさそうだから、さぁ明日から始めよう!というのは、あまりおすすめしません。

どうして英語がうまくなりたいのか?

人によって、その問いに対する答えが、目的が、程度が、イメージが、大きく異なっていて、それぞれに対する最善手もまた、異なってくるからです。たしかにペンパルはお勧めしますが、これはあなたの目標とする方向とはズレているかもしれないのに、「英語を勉強している」という大枠から外れていないという認識でぐいぐい進めてしまっては、もったいないと思います。

じゃあ、細かい点数とか、評価方法まで目標を設定しないとなのか?
そこまでは言いませんが、少なくとも、以下の動画で示されている4つのカテゴリのうち、自分の目標はどこに属するのか、理解しておくことが大切です。

また、もちろん動機づけはモチベーション維持にもつながります。時間がかかる語学学習は、初心やワクワクを忘れずに、進み続けることも、大切なことです。僕は自分のモチベーション管理が苦手なので、英語が喋れている自分をよくイメージしたり、どう英語を使いたいのか、喋れたらどんな選択肢が広がるのか、よく妄想していました。

(参考動画:英語はどうすればよくなりますか? - Rachel and Jun)



自分の英語に、自分という人間に、自信を持つこと



僕は、初めのころは自分の英語力に自信がありませんでした。いろんな機会に、片っ端から、ビビッていました。そんな時、私は日本語を話せるよ、と”英語で”嬉しそうに話しかけてきた外国人に出会いました。聞くと、「ありがとう」「サムライ」「もったいない」みたいな言葉だけで、僕にとって”話せる”とは大きくかけ離れたレベルでした。

だけど、その人は、その人の色眼鏡をかけると、もうすでに”話せる”のです。それは思い込みではなく、価値観の違いでした。その自信がうらやましくて、僕も虚勢で、「英語喋れるんだ?」と聞かれた時には、「うん。もちろん」と答えるようにしました。

自分の英語レベルはこれくらいだけどね。と付け足してはいましたが、自分の英語力を受け入れて、等身大で勝負するという覚悟は、国際交流をより楽しいものにしてくれました。それからは、
「俺はこれくらいしかしゃべれない、聞けないんじゃ!お前のほうがうまいんだから、これに合わせて理解しようとせえ!もっと優しく、ゆっくりしゃべらんかい!!」
くらいの勢いで、英語をしゃべっていました。笑

大抵の人は日本語をしゃべる時より、英語をしゃべるときに、無意識に声が小さくなります。僕みたいなたった数か月の留学でも、留学前よりも英語でのコミュニケーションが取れるようになるのは、滞在中の伝わった体験から自信をつけることが、一つの要因だと考えます。声を張って、胸を張るだけで、驚くほどコミュニケーションが円滑になるものです。





そもそも話すことに慣れること



普段、日本語で話すとき、何の話をしていますか?僕はコミュ障なので、日本語でも、話題を作って広げて、盛り上げることが苦手でした。いや、実は今でも、得意ではないです。ましてや、それが自信のない英語での会話となると、、、もう八方ふさがりです。話を始めようにも、話題が出てこない。話を続けようにも、次の一手が出てこない。

それで、僕はどうしたか。

日本人の新しい友人と、1~2時間お茶をしながら話しました。その際、自分は何を話すのか、客観的に観察しました。何を勉強しているかから始まり、サークルではどんなことが楽しいのか、コーヒーと紅茶どっちが好きか、趣味は、バイトは、彼氏彼女は、などなど。意識してもしなくても、意外と出てくるものでした。

英語も日本語も、会話をするための言語です。日本語でできていることは、英語でもできるはずだと思い、英語で話す際に、その話題たちを心の片隅から引っ張り出しながら、話すようにしました。

実は、外国の方としゃべる際は、話題作りという面で言えば、それよりも楽です。なぜなら、国や文化の差異を尋ねると、自然と数時間なんてあっという間にすぎるからです。

・僕は地球惑星科学を勉強しているが日本ではあまりポピュラーでない。君の国では?サイエンスとか宇宙産業とか、どういうイメージあるの?とか。
・君がバイトをしていないのはなぜ?お金はどっから出ているの?それは君の国では普通なの?どういうバイトが人気なの?とか。
・ここに箸があるけど、君の国では使う?コメは食べる?アジア料理、日本食って広まってる?どんなSushiがある?とか。

それを繰り返す間に、いちいち話題なんて考えなくても、好きなことを好きなように話せるようになりました。今では、無理することなく楽しく会話することができ、友達も増えました。





飛び込んでみたいかも…→無邪気に飛び込むこと



食堂の留学生に、はなそうよ!と飛び込んで、ごめん、人待ってるから…と断られた経験よりも、理由をつけて「今日はやめとくか…」と普通に友達とか一人でご飯を食べたことのほうが、記憶に深く残っています。

何か新しい機会に飛び込んで、失敗した時のことは、考えないと、行動範囲が広がります。と、口で言うのは簡単なのですが、実際は難しいものなのですよね。ですが、失敗しても、何かを失うわけじゃないはずで、その一歩を遮っているのは、その人の心だったりします。

イベントとか、プログラムとか、参加しない理由が条件や環境ではなく、心にあるのなら、一回目だけドキドキしちゃうんだ、と自分をだまして(?)、飛び込んでみてください。つらいのは、たいてい、その一歩だけです。笑

また、誰かと一緒に飛び込むことも、助けになります。僕の場合、そういう仲間を見つける前に一人行動が好きだったので機能しませんでしたが、一人の心細さを後押ししあえる仲間が見つけられると、より勇気のハードルは下がるかなと思います。




日本人と英語を話す壁を取っ払うこと



日本で行われる国際交流のイベント(特に僕のサークルのもののように、学生が行うもの)に行くと、十中八九、英語を勉強したいor国際交流したい、日本人の姿をよく目にします。だけど、そのような場で日本人同士で英語で話すことに、抵抗がある人が、僕の周りに多くいます。

あなたも、その一人ですか?だとしたら、いったいいくつの”英語を話す機会”を失い続けてきたのでしょうか?

僕も最初は、思い切り恥ずかしがって、できるだけ日本語に逃げよう逃げようと、ちがう努力をしていたことを覚えています。
でも、冷静に考えて、勿体ないですよね。日本にいる限り、大抵のイベントには日本人がいるのだから。なので、克服するために分析してみました。どうして、僕は、日本人と英語を話さないんだろうか、と。

僕の結論は、この3つに落ち着きました:
1.言いたいことが、正確に伝わらないかも
2.なんか気取ってる、と思われそうで恥ずかしい
3.自分よりうまい人から、内心馬鹿にされてそう



1.言いたいことが、正確に伝わらないかも

言いたいことが、言いたいように正しく伝わらず、伝わらなかったときに説明するたびに日本語を使うことになったらどうしよう、とか、なんか心地よくない経験をしそう、とぼんやりと思っていることが、理由の一つであることに気づきました。

でもたぶん、帰国子女か、相当長い海外経験を積んだ人でない限り、日本語でするように流ちょうで質の高い対話や議論をすることは、相当な時間がかかるものです。僕も、英語で話すと思考のレベルが格段に下がるし、うまいニュアンスをほのめかせずに、誤解が生じることは多々です。

そういう時は、僕は、日本語を混ぜます。時に文単位で、時に単語単位で、時に話をする話題単位で。そうすると、なんとなく相手に自分の意図(英語の学習を兼ねて日本人とも英語を話している)が伝わり、相手もあえて英語で話を返してくれることが多いです。むしろ、それがきっかけでなにか英語学習のヒントを教えてくれるかもしれませんよね。

なので、本当に大事な話は日本語でしていいし、英語でしゃべっていてわからない表現や単語は日本語を混ぜればいいし、その使い分けで、解決できるかな、と考えています。

2.なんか気取ってる、と思われそうで恥ずかしい

別に日本語でも通じるのに、あえて英語で話すなんて、なんか"ぶってる"よね。とか、海外かぶれだ。イタいよ。とか、言われたり思われるのが恥ずかしいことも、理由の一つでした。

これが、本心で理由なのならば、あえて強くお勧めはしません。しかし、よく考えると気取ってるといわれたことは無いし、「国際」「英語」というキーワードに興味がある人であればたいてい、そう思わないのではないかと、思い始めました。僕はただ単にこれを小さな言い訳の一つに仕立て上げ、英語でしゃべることから逃げ続けてしまっていたのでした。

3.自分よりうまい人から、内心馬鹿にされてそう


これも、2.と同様です。ただの言い訳だったと気づきました。

実際、多くの英語学習者は、どのようなレベルであれ、尊重されるべきだと考えます。自分の英語力を馬鹿にする人とはそもそも、積極的には付き合わないことにしました。そして、同じ意思を持った人は、きっと馬鹿にするようなことはなく、真摯に向き合ってくれるはずです。



以上です。


挙げたこれらは、もちろん、答えではありません。取扱注意の未完成品です。もっと有用な心持やメソッドが、この広い世界には転がっているでしょう。

だけど、僕はこれらの見解を、原体験を以って、お勧めします。僕が体験したという根拠と、今英語を喋れると豪語している事実がつながっていると感じるからです。


とにもかくにも、何か僕の気づけていないこと、読んでくださっているあなたの考え、ぜひぜひ聞かせてください。僕も、もっと英語うまくなりたいです。


では、誰かの、何かの参考になれば幸いです。

…英語、しゃべりましょう!!

Leo


参考:
http://thechange.jp/mokumoku7-6829.html
http://tedxtaipei.com/articles/your_body_language_shapes_who_you_are/
http://northdelawhere.happeningmag.com/wp-content/uploads/friends-talking.jpg
http://twentysomethingliving.com/missing-my-courage/
https://lukascondie.wordpress.com/2015/02/27/my-thoughts-on-breakthrough-moments/

2015-11-01

僕に最も影響を与えた女子中学生と、英語の話2【バカ大学生の英語学習編】

Leoです。

連載二つ目の記事です。一つ目はこちら


更新通知が来るようにできないのかと尋ねられましたが、一応、僕のTwitterで更新情報を垂れ流しています。…が、通知を受け取るようなLIVE感のある記事なんて、ないので、一週間に一度くらい見てくだされば、それで、十二分でございます。。。



では、続きです。



バカの勢いは止まらない ~SAGEに入部~

自分と違う文化・背景を持った人は、
どうしてこんなにも魅力的に映るのでしょうか


2013年4月。
一年間の自宅浪人を経て、東工大に入学します。

現役生との差別化を図りたい焦りや偶然の出会いもあり、今までにやっていたような音楽やサッカー・フットサルではなく、国際交流サークル「SAGEに所属しました。(大学生活前半の課外活動等について、詳しくは別記事で書きました(工事中)。


このサークルでは、海外から東工大への訪問学生に向けてキャンパスツアーをしたり(もちろん英語)、院生向けの留学説明会のお手伝いをしたり、さらには日本で国際交流イベントとか短期留学プログラムとか作ったり、ミーティングは日本語でしたが、メール対応やイベントの司会など、英語に触れる機会が豊富でした。

当時、英語レベルは僕がダントツの底辺で、僕よりできないメンバーなど皆無でしたが、持ち前の愛と勢いだけで、役職を得たり、係を片っ端から引き受けたり、このサークルにできる限りの時間と労力をつぎ込みました。


香港の学生にキャンパスを案内




さらには、それに飽き足らず、学食で普通にご飯食べてる留学生の机に相席して、

「Hi! I'm Leo! May I have a seat??」
と、謎のバイタリティで友達の輪を広げていきました。


そして、大学に入ってから始めたバイト先(焼肉屋さん)では、いらっしゃる外国人のお客さんは、基本的に僕に対応させてください!!とお願いしていました。
老舗だったので、英語ができることを期待していらっしゃる人は少なく、褒められるたびに自信をつけていきました。


「俺の人生で、自分が英語喋れるようになるなんてこと、ないんだろうなぁ。」



あれ…すげぇ、今、喋ってるじゃん。

勢いだけで、文法はめちゃくちゃかもしれないけど、言ってることも誤解してるかもしれないけど、心から国際交流を楽しいって思ってる自分が、そこにはいました。

そして、友人の輪も広がり、日本語を使わないコミュニケーションが取れていることを実感しました。



だけど、面白いもので、現状になかなか満足できない性格の僕は、またすぐに壁を作ります。



「言うても、国内で英語学習がんばろ。海外で、”英語で勉強”するなんて、夢のまた夢だよな…」




そう感じた1年後…



やってんじゃん。。。(真ん中の白い服)

ベトナムで約2週間かけて、東南アジアの学生たちと深夜までディスカッションを繰り広げ、英語でプレゼンテーションをしていました。記念すべき、初めての外国でした。


「短期は乗り切れたけど、長期の留学ってめんどくさそうだし、留年したくないし、さすがに無理だわ…」





…スウェーデンなう



次に何を見据えているか、特に言わないでおきますが、このようにして、どこまで行っても「俺には無理だ…」と次の壁が見えるのが、僕の常です。

そして、それをひとつずつ、ぶち破っていくことが、楽しくて仕方ありません。



そんな背景を通じて、今、僕は英語が喋れます。




偉そうに英語学習語ってみた

黙って英語勉強しやがれ


さて。

この記事を続けて読んでくださっている方の中には、英語の学習(特に、喋る・聞くの部分)に前向きな方が多いかと思います。自分の経験をもとに、オススメの勉強法と、その理由を細かく説明してみます。

(ちなみに、精神論的な部分を、次回の記事(工事中)で更新します。今回は、メソッド的な部分のみです)


僕の尊敬するJunさんという人がいます。
アメリカ人の妻を持つ、外語大出身のお兄さんで、Youtubeにいろんな動画を出されています。

(お二人のチャンネル「Rachel&Jun」登録推奨!


彼のこの動画の中でも言及されていたのですが、引用させていただくと、英語を学ぶ目的によって、効くコンテンツや伸ばし方は大きく異なります。ここで紹介しているのは、彼の言う4つめの「”ケンカ”英語:点数を取る英語ではなく、伝われば勝ちの英語」を身に着けたいと思っている方向けだと思っています。

(というか、TOEFLの点数の上げ方とか、むしろ教えてください)



*洋楽で発音


英語学習者にとって、発音は忘れられがちだけどとても大切なことだと、経験的にですが、感じています。

どうして正しい発音を身に着けるべきなのでしょうか。

日本語訛りの英語はどの地域の人にも伝わりづらい(日本を除く)ということが、まず思い浮かびますね。その通りだと思います。カタコトの英語をしゃべった日本人に対し、「日本語がこんなに英語に似ていたとは知らなかったよ」と揶揄されるジョークを耳にしたときに、あぁ、あるある。って思ってしまったくらいです。
だけど、僕が感じる理由は、それだけではありません。ほかにもたくさん、良いことがあります。

英語がうまいね。と言われることが多くなります。発音に特に気を付けて喋ろうとする日本人は意外と少ないし、とぎれとぎれでもそれっぽく聞こえるからです。これは、英語、カッコいいから喋ってみたい!というような”不純な”理由の学習者にとって、十分なモチベーションになりえます。

そして、洋画ではなく、僕は音楽にこだわります。洋画よりも、ネットで確実に歌詞を手に入れられるし、お金もそこまでかからないし、必ずしも目で見る必要もないからです。洋画よりも生きた英語ではないですが、この手軽さと比べると、一回に時間がかかったり、中途半端にお金を費やしたりするよりは、継続して、結果的に良い方に転がる人は少なくないはずです。そして、J-POPには目もむけない外国人たちとの会話の種にもなります。

また、僕は個人的に、歌詞を見ながら、なんとなく意味を予想しながら聞いてみていました。好きな曲やアーティストをいくつか見つけて、発音をモノマネしながら歌詞を見れば歌える状態にすることで、自分の中に使えるフレーズが溜まりもしました。



*ペンパル


前回記事で紹介した、ペンパルという手段でも、”スピーキング”と”リスニング”の一部分が上達すると、僕は思います。

どうしてペンパルで、スピーキングとリスニングに生きるのでしょうか。

その回答は、反射神経と、速攻英訳力、が主に成長として感じます。ということです。

1つ目の「反射神経」とは、要は読みながら返信(意見)を考えるクセの付いたということです。
これは実際の会話にとても役立ちました。メールが返ってくるたび、一文一文に対して返信を繰り返していたら、人と話しているときも、「全部聞き終わってから、さぁなんて返そうか?」じゃなくて、喋ってる一文一文に対して、俺はこう思うとか、それはこういう意味?とか、話を聞きながら考えるようになりました。言葉で表すと難しいですが、とにかく、日本語で話していると自然とできるのに、英語だと乗り越えにくかった壁を、壊してくれます。

2つ目の「速攻英訳力」は、日本語で言いたいことを、そっこー「くだけた英語」に直すことに慣れたということです。
英語で考える脳になれば一番早いのですが、なかなかそううまくいかなかった僕に、この速攻英訳力は、その正反対の能力でした。しかし、楽しい会話やスムーズな会話にはテンポがつきものです。留学をして英語に浸って英語脳にする!なんかよりも、そのテンポはもっと安価で、手軽に身に着くものでした。そこから始まり、今では「言いたいことのイメージ→日本語文→英語文」ではなく、「言いたいことのイメージ→英語」と、僕は頭の中で直接的に訳すことができます。

ちなみに、僕が使ったのはJapan-guide.comというサイトでした。目的は違えど、日本に興味がある外国人ばかりなので、絡みやすいし、多くの人は協力的です。メールアドレス一つで登録できますし、僕がうだうだ語るよりも、使った方が早いと思います。

航空券やホテルの検索サイト・エクスペディアみたいに、条件を入れるとプロフィールがずらーっと出てきます。掲示板を見て、気になれば個人的にメッセージも送れるし、自分もプロフィール登録して投稿できるし、このシンプルな使いやすさは保証します。

ただし、注意点があります。普段のメールやメッセージのやり取りは、少し時間がかかっても「自分が目標とするレベルの英語」で書こうと努力することです。くだけた話し言葉で文法を無視してメールをしていては、くだけたレベルの英語以上にうまくなるということはあり得ないからです。

また、何が起きても当ブログは一切責任を負いませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。

*えいぽんたん


リンクはこちらから (AppStore / Google Play 地味に単語力を増やしたいと思っている方、少なくないと思います。だけど、単語帳今更やるのもなぁ、、、な、そこのあなた。シス○ム英単語とかター○〝ットとかやり直すくらいなら、手軽なこちらをどうですか?
お堅い単語帳アプリよりも、ゲーム感が強くて、はまりました。(僕は、最近、個人の嗜好としてゲーム感よりガチのが欲しく、別のものに移行しましたが、一時期、暇さえあればパズドラとこればっかやってました。。



とまぁ、そんな感じです。


誰でも英語学習の自分なりに構築したメソッドがあると思います。こっちのほうがいいお!っていうのがあれば、ぜひ教えてください。僕も実は、絶賛模索中です。


また、ここに書いてることを鵜呑みにして、明日から始める、何てこと、どうかやめてください。

理由は次回記事にて。では。


Leo



参考
http://www.titech.ac.jp/news/ (1~3)
http://sd.keepcalm-o-matic.co.uk/i/keep-calm-and-study-english-32.png