2015-10-13

ぼんとこ北欧生活3 ~Nikaと反省と決意~

Leoです。



今日は、スウェーデン人との話ではないです。Georgia(旧・グルジア)出身のイケメン、僕のCorridor mateのNikaとのお話です。


Corridor(廊下)沿いに8つ部屋があるから、Corridor mate
その廊下の先には、こんな素敵なリビングとキッチンがあります



僕の最近の夜の過ごし方は、筋トレしては肉をワシワシ食べて課題か勉強しているか、スウェーデン人とSitting Bulldog(ビール)片手にBarでダーツしているか、そのまま酔ったノリでその辺のパーティに乱入しています!


…とだけ聞くと、完全に休暇気分のウェーイ系留学生に聞こえるでしょうか。飲みに行くのは、せいぜい週2日くらいで、あとはおうちで勉強しています。留学生の楽しそうな日常なんて、楽しいいくつかの夜の切り取りに過ぎないことが多々です。


(余談ですが、BarやNight club partyに行って友達に友達を紹介してもらったりするのは、とても良い英語の勉強になることに気づきました。普通に話しても何言ってるか聞こえないため、耳に全身の神経を集中させて聞き取ることになりますし、しゃべる時も正しい発音で最も伝わる表現を選ぶことが必要です。新しい英語の発音癖にも出会います。そうすると、そのあとの帰り道、友達との会話が、聞き取れる聞き取れる)


とはいえ、授業も少なければサークルの幹部とかでもないので、正直、すごく長い休暇のようなものです。勉強しようと思わなければ、一日中寝てるでもネットサーフィンでもお菓子作りでもしていられます。ほぼ、ニート大学生です。


いや。日本とアメリカからたくさんの本を持ってきました。考えたいことも学びたいことも、いくつもあります。そして、きちんと毎日自分を制して、意識的に勉強時間を確保するように心がけています。ニート大学生というよりは、自宅浪人生のほうが近いかもしれません。


時として、いくつかのサークルの活動に参加させてもらっても、います。そこでは、スウェーデン人やほかの国からの留学生から、価値のある議論を引き出したり、文化差異とその背景について、熱く語り合います。本来そんなサークルじゃないのですが、勝手に、意識調査や分析を行っています。




…だけど、僕も機械ではなく、人間です。



気分がすぐれないとき、何をしてもモチベーションの上がらない日、ぼーっと携帯やパソコンに向かう時間が長めの日、などなど、怠けてしまう時間帯や日も、あります。課題多いなぁ、机向かっても集中できないなぁ、日本今何時だっけなぁ、なんて。





そんな舐め腐った心持ちで、リビングでご飯を食べていたある夜でした。





何も考えず、ただ座ってご飯を食べていると、Corridor mateのNikaが、食器を洗いに来ました。

こういうとき、僕の住んでいる廊下では、大抵、
おー。今日なんかClassあったの?2つあったよー、DiscussionとLectureだった。そっかー、俺もAssignment出したり、なんか大変だったわー、やっとご飯ってとこ。ゆーてまだ月曜だしね、また明日からがんばろー。うん、がんばろー、おやすみねー。
くらいの、軽い挨拶が起こります。


いつもはこんなもんなのですが、時々、今回のように、ちょこっとだけ踏み込んで、話し込むこともあります。



今週の課題、30ページの論文(英語)読むのと、プレゼンとグループディスカッションあってさー。笑っちゃわない?笑



と、Nika。英語圏出身でもないし、もうやんなっちゃうわーみたいな雰囲気で話していたから、まじか、週30ページはきついな、しかも専門でしょ?って返すと、




いや、ちょろくて、退屈でさ。ジョージアにいたころは、毎週のように180ページくらい読んで、発表とかディスカッションできるくらいまで必死で勉強しなくちゃいけなかったんだ。だから今週は、少しLazyだったんだよねぇ。





(゚Д゚;)






いつも、どのパーティに行っても見かけるお前が、か…??
Night Eventに片っ端からGoingつけてる、お前が、か!?!?




と、一瞬は耳を疑いましたが、よく彼と話している内容は自分の専門のことや授業のこと、興味がある分野とかであることを思い出すと、たしかに、なんだか理にかなっているようにも思いました。



やっぱみんな、これくらいのつらい思いして、勉強してきているんだなぁ。それが、ちょっとは嫌なのかもしれないけれど、義務感というよりは、彼らが自分の専門に誇りを持っていること、専門的な知識がすごく豊富なことから推測するに、やはりこいつも、やりたいことだからやっている。そんな感じがします。




たまに、やりたくないことでもどれだけ頑張れるかが能力だ!とか、いわれるのを耳にしますが、それは、やりたいことを存分にやっている前提であるべきだと思います。



日本人の頑張り根性って、スゴイ!なんて、褒めるように言われることもあります。

けど、俺は全然すごくないや。。。と、ちょっと、へこみました。好きな分野(今の専門ではない)の専門知識は伸ばそうと頑張って勉強しているし、議論できるほどにはなってきているのかもしれないけれど、今の学部についていえば、単位数はギリギリ。成績も特段よくない。専門知識なんてあってないようなもの。正直、今勉強していることに関する研究室への道は、残されていなくて、自分の手で断ってしまいました。




ううむ。ちょっと、考える。





もやもやしてよくわからなくなりました。笑





けど、考えながら常に頭の片隅にあったこと。それは、僕は、自分の生きたいように生きたい、やりたいことをやりたいように、学びたい。ということでした。


僕が追求する価値のあることって、周りの人と比べて、優っている!どや!と見せびらかすことではない。やりたくないことに頑張り根性を発揮することでもない。


そうじゃなくて、ただ単に、
自分が絶対的に、興味のあることを、どのようにどれだけ積み重ねてきたか。
それによって、どんな新しい可能性を、ワクワクを、掘り起こして育てていけるようになるのか。
ということに価値を見出す人のようです。



専門じゃないことを、自分の専門とは別に身に着けるなんて、想像できないほどに大変なことだと思います。受動的に入ってくる授業もなければ、議論をまともにできる人も周りにいないから、深めるには人を探さなくてはいけない。



だけど、逆に言えば、それを吹っ飛ばせるくらい学んで、考えて、「え!?お前、それ、専門じゃなかったん!?!?」って言わせるレベルまで持っていっちゃえれば、超おもしろいですよね。
そんな挑戦的な目標は、僕が東工大を目指して自宅浪人をしていたころと、似たようなモチベーションの一つです。


ここで自分に打ち勝つことが、精神的につらいことだとは、わかっています。だけど、先を見据えて、もっと勉強しなきゃ。というか、もっと、勉強したい。




そんなことをふと思った、夜ご飯の一場面を、スクラップしてみました。





それにしても、ゆっくりとリビングに一人佇んで、ご飯食べてるだけで、次々やってくるみんなと話せて、良いです。部屋にこもって黙々とご飯食べてたら、そのうち病みます。



では、そんなところで。


先を見据えて、といった手前、帰国後の自分の姿を、もう少し具体的に想像したいものです。何ができる状態でありたいのか。そのWhy?が決まれば、自然とHow?とWhat?が見えてくるはず。



Leo

2 comments:

  1. こちらでは初めまして!トビタテ!3期のかしここと、須藤か志こです。
    記事を読ませていただきました!
    自分の生きたいように生きたいということについて、共感したのでコメントさせていただきました。
    私の専門は、一応「電気工学」で、Home Institutionでは気象系の研究室に入っていましたが、今は再生可能エネルギーに的を絞ることにして、留学に来ています。
    ですが、私は電気工学がとっても苦手です。好きでもないです。正直よくわかんないです。
    なんで電気工学科に自分がいるのか、聞かれてもよくわかりません。
    でも、今回の留学では、「学校の代表」ということで、自分の専門の電気工学をベースに計画を組んでいます。
    そんな私が本当にやりたいことは、「地域活性化」です。日本の地元と呼ばれる地域を元気にしていきたいというのが私の夢です。
    なので、今の学校を卒業したら、全然電気工学と関係ない美術関係の大学へ進む予定です(コミュニティデザインを学びます)。
    でも、私の担当教官はそれを快く思っていません。
    彼の理念は、「研究こそが世界を廻す」「専門一筋」だからです。
    某宇宙開発機関の元エリート研究員だった彼には、私がなぜ今まで四年間も勉強してきた電気工学から離れて、地域活性化に取り組もうとしているかが理解できないのだと思います。
    私も、正直これは人に胸を張って言えるような経歴ではないと思います。
    四年間も電気工学を学んできて、留学もさせてもらって、なぜ「電気工学」に進まないのか、よく考えてみました。
    やりたくないんですよね、電気。
    それよりかは、地域課題に取り組んでる方が楽しいし、そういう関連の本を読む方が大好きだし、自分の地元好きだし、電気、やりたくないんですよね。
    今回の留学でも、彼にはいろいろと釘を刺されたりしてビビってましたが、
    きっと私は地域活性化の道へ進むと思います。
    好きなことをやりたいんです。
    Leoさんの記事を読んで、「やっぱみんな、好きなことやりたいんだよな〜」って思いました!
    好きなことを好きなようにして生きていけるように、好きなことをやっていきたいと思います。

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  2. かしこさん、コメントありがとうございます!!Leoです。とても似た境遇にいらっしゃって、驚きながらクスリと笑ってしまいました。僕も、今の学科にいる理由は、(それっぽいことは言えるけど)消去法以外にありません。決して積極的な動機があったわけではなかったからです。(ちょっぴり、ホッとしてしまいました

    自己実現欲求がすこぶる強い人ばかりが集まるトビタテの輪で、自分の道を切り拓く猛者たちと出会い、今まで特に考えることなく、周りの評価や世間の常識、王道と呼ばれるものに突き動かされて生きてきた自分を、心から恥じました(そんな記事も、今書いていたりします)。そしてさらに、最近まで、それに気づくまでに大きな回り道をした、時間を無駄にした、などと思ってしまっていたんです。学科の試験勉強をしている時でさえ、あぁ、この時間があったらあの本が読める、、、とか、ひねくれていました。笑

    だけど、嫌いでも、わからなくても、学んだことや気づいたこと、考えたことが少なからずあったんだということに気づいてからは、少しポジティブになれました。今では、学んだそれらさえも切り捨てるのではなく、歩んできた跡は残しつつ、時々振り返り考えながら、まだ形の知られざる夢に近づいていけるといいのかな、と思っています(しかも夢の形がもうある程度見えているかしこさん、とても素敵だと思います)。だから、傍から見たら決して自慢できる経歴ではないのかもしれませんが、僕はこの小さくない決断と、汚く蛇行してきた道に、絶対的な誇りを以って受け入れています。好いても嫌っても、「これが僕なんです」って。

    かしこさんの人生が、たくさんの好きなことで埋め尽くされますように!!いつかきっと、飲みましょう( *´艸`)
    Leo

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